隠れ道陶房のご紹介

有田焼で有名な有田で、草花や自然をモチーフとした作品を作成する女性陶芸家、佐々木道子の工房です。


*陶房の始まり*

隠れ道陶房は戦後まもなく佐々木剛平が【剛平窯】として工房を開いたのが始まりです。
その後現在の場所に工房を移したのを機に個展への出展を始め、この地の古い地名にちなんで【隠れ道陶房】と工房名を改め、癒やしや楽しさを追求した作品作りを続けています。

隠れ道陶房の作業風景を動画にまとめております。ご高覧ください。

隠れ道陶房の焼き物ができるまで

隠れ道陶房では、いろいろな絵付け方法を用いて作品を制作していますが、その中でも隠れ道陶房の特徴的な作風である、線彫りによる描画絵付けの工程をご紹介します。

まずは全体のバランスを見ながら、鉛筆による下書きをし、その線を「剣先」という道具で彫っていきます。


真ん中の写真が「剣先」です。この道具は超硬カナなどと呼ばれる道具を研いだりして、自作します。


線が彫れたら、線の中に絵の具が流れ込むように薄い呉須などの絵の具を塗ります。

隠れ道陶房では草花を描くことが多く、明るい色の花の場合は花の部分の絵の具を剥ぎ取ります。


濃い色や影になるところは逆に呉須を塗り足します。

それから徐々に色絵の具を重ねていきます。

ぼかしながら塗ることで、水彩画のような柔らかな雰囲気を出すことができます。

上が焼成前、下が焼成後の作品です。

約1300度の高温で還元焼成します。

透明感のある色鮮やかな焼き物に仕上がります。


癒やしと楽しみの器や人形などを是非お手にとっていただけましたら幸いです。